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EDIT DESIGN WORKS
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TEL 088-626-6208

 
 
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■階段の位置

ところが、プランを進めていく中でひとつの難問にぶちあたることになりました。それが階段の位置です。ガレージやテラスの面積も含め35坪少しの面積の中で、空間をうまく繋ごうとすると、最初考えていた北側の階段では、上下階が分断され過ぎてしまうのです。悩んだあげく、居間が狭くなることは承知の上で、居間の南側、つまりガレージとの境目に、オープンな階段を提案することにしました。トップライトの代わりに、明るく日の入る2階のフリースペースからの階段を通じて落ちてくる光で、居間の明るさを確保する提案です。

とは言っても、光は間接的にしか落ちてきませんから、トップライトに比べれば居間は暗くなります。でも、それと引き替えに、居間とフリースペースの繋がりはスムーズになり、住まい全体の一体感は強まります。恐る恐るYさんにそのスケッチをお見せしたところ、内心は驚かれたでしょうが、快く了承していただきました。ホッとすると同時に、この住まいはYさんご夫婦にとって良い住まいになる、ある種確信を持つことができた瞬間でした。


■モノへのこだわり

このスケッチを基に実際の設計に入っていったのですが、そのプロセスはここで詳しくは触れません。しかし、予想通りというか、Yさんのモノへのこだわりは要望の中に遺憾なく発揮され、私たちをある意味で感心させ、苦しめたのでした。しかしそれは、実際の設計に入る前の段階、つまりスケッチを重ねていく段階と比べると、誤解を恐れずに言うと大したことではありません。M3という愛車のためのガレージ、そしてその愛車を常に眺めることのできる居間、その関係性を間違って読んでしまっていたら、この住まいは成り立たなかったような気がしています。

例えば、大きな居間の一角をガラスで区切ってガレージにした住まいを、最近の住宅雑誌などで時々見かけますが、もし私たちがYさんの表面の言葉のみからそのような空間を提案していたら、たぶんまとまっていなかったでしょう。ご主人さんは、実際には奥様への配慮や、こどもさんへの想い、生活イメージや他の趣味のことなど、常にバランス感覚を持って考えられていたからです。そこの微妙なニュアンスを、何とか(最低限だったかも知れませんが)読むことができたから、この住まいを実現することができたのではないでしょうか。

もちろん、実際のY邸には、設計のプロセスの中でYさんがこだわられたモノたちがちりばめられて、これから始まるご家族の生活を待っています。このような機会を与えていただいたYさんご一家に感謝しつつ、末永く、この住まいが変化しつつも、Yさんご一家の生活の場として輝き続けることを祈りたいと思います。


 

 
 

 
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