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プロジェクト・ボン
プロジェクト・ボンがはじまるまで
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■プロジェクト・ボンって何?
「プロジェクトボン」は建主が自ら設計し、それをエディットがサポートするという画期的!な家づくりの試み。
‘依頼する人とされる人’という関係ではなく、企画から設計、施工までのプロセスをみんなで一緒に楽しみました。
ご主人中澤さんの愛称はボンちゃん。なのでプロジェクトボン。命名は平凡ですが、非凡ないい家ができたと自賛しています。‘BON’はフランス語でGOODという意味でもあり、プロジェクトに携わった多くの人から親しんで呼ばれたプロジェクト名です。
■出会いは5年前
話は5年前にさかのぼります。
僕の設計した住宅の施工を(株)アークホームにお願いし、その現場を担当してくれたのが夫人の恭子さんでした。
その頃彼女は独身でまだ現場監督になりたてでしたが、現場の段取りもよく、お施主さんへの対応もソツがなくてたいへん感心させられました。
社長も彼女の仕事ぶりには満足のご様子で、ずいぶん自慢もされてました。
すっかり彼女のファンになってしまった僕はその後、彼女がボンちゃんと結婚するというのを聞きつけ、結婚式の招待状を強要したうえ「幸せの結末」を無理矢理聞かせてしまったりもしたのですが、彼女はそれにも懲りずエディットを始めた頃には、友達を連れよく遊びにきてくれました
■建築会社現場監督の立場はナカナカムズカシイ。
しばらくして今度は彼女が自邸を建てるということを耳にしました。
施工は当然自社でするとして、いったい誰が設計するのかなぁ、彼女の会社は設計しない方針だし、周りに優秀な設計者はたくさんいるけど施工の仕事をしている身としてはなかなか誰にとは言えないだろうなぁ、きっと悩んでいるにちがいない...。頼まれてもいないのにいろいろ考えたうえ、「そうだきっと困っているに違いない」と勝手に結論を出してしまいました。いやはや、お節介で自己中なファン心理というのは恐ろしいものです。
■「だったら自分で設計すればいいじゃん!」
さて、僕の考えた最良の解答は「だったら自分で設計すればいいじゃん」でした。
そうすればみんなの顔が立つし、だいいち自分が一番勉強になる。
人の設計した建物はたくさん創っているけど、自分の設計した建物を建てる機会はめったにない。
それはきっと彼女のためにもすっごくプラス。
建築確認申請は建築士の資格が必要だけど、それは誰かに代行してもらえばいい。
設計の過程で専門家のアドバイスがあれば、彼女で十分良い設計ができるはず。
施工に関しては彼女は設計者以上に熟知してるんだから大丈夫。そのうえ自分で設計すると高い?設計料がイラナイ。なーーんだ、いいことづくめじゃないか。
ということで、この素晴らしいアイデアを中澤ご夫婦に押し売ることに。
■アドバイスする設計者は多い方がいい!
そして結局。アドバイスする設計者は多い方がいいよね。いろんな意見が聞けた方が面白いし退屈しないよね。設計の勉強も兼ねてるんだから、いろんな設計者の考え方も聞いておいて損はないよねと、周りを見渡し(見渡さなくてもほぼ読めてますが)、エディットには設計者が5人もいるじゃあないか、ということに・・・。そして彼女の希望で、他の設計者の方にも何人かお声をかけて協力をお願いし、また住宅に関心のある友達なども一緒になって、PBが滑り出したのでした。
しかし今から考えると、この話をまともに受け取った中澤ご夫婦はご立派でした。お二人とも仕事をしながら、土地探しから資金調達、設計、施工まで全部自分達でやろうというのですから、たいへんなことだったと思います。それに複数の設計者のご託宣を一応拝聴しなければならない立場。拷問、苦痛にもなりかねないこの作業を嬉々として(少なくとも表面上は)されていたのですから、ほんと頭が下がります。どうかひとつ、このお二人に座布団を10枚ずつ・・・。
(笠井義文)
 
 
★住まいづくりのキーワード
監督さん’の相性で親しまれている「現場監督」、果たしてどんな仕事をしているのでしょう?
測量や遣り方作りなどで現場を進めていく。墨だしはおろかレベル(測量器械)すら扱えない監督さん、意外にたくさんおいでになられます。
工事の進捗に合わせた資材の発注。最近は、土日がお休みでこの辺をしっかりしておかないと現場は遅れがちとなります。
職人さんの手配と工事の進捗管理。スムーズに行くかどうかで、利益率も随分と変わってきます。
図面通り出来上がっているかチェック。図面が読めない監督さんもチラホラ、だから、職人任せで、出来てりゃいい感覚...。
周辺住民とのコミュニケーションと作業の安全。近隣挨拶が出来ていない業者さん、これが意外に多いんですよ。
お金の管理をして現場を儲けさせる。これが出来ると一人前!
と言ったところでしょうか。同じ職人さんを使って仕事をしても、監督さんの出来次第で建物は随分と変わって来るように思います。良い監督との出会いが、良い家との出会いと言っても過言ではありません。(高浜 豊)
 
 
 

 
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