6月に入るとほぼ1週間に1度のペースでエディットの事務所でプロジェクトメンバー全員揃って打合せが行われるように。 そして打ち合わせごとにどんどん誇大化(?)するのが‘ボンちゃん・ドクレ・ルーム’。 「友達が来た時にここに隠って麻雀をするのが夢」というボンちゃんと「どうせ納戸になるんだからもっと小さくても...」と言うご夫人。ここのところは夫婦でなかなか意見が噛み合わない。 これはそもそもお2人の育ってきた環境にも大きく影響を受けているようです。ご主人のボンちゃんはマンション暮らしである程度の年齢の頃から個室があてがわれ、そこで過ごす時間が長かった。一方中澤夫人は一軒家で3兄妹ワイワイとリビングで過ごすことが多く、個室でいることはあまりなかった、というそれぞれのバックグラウンドがあるとのこと。
...ここら辺りのことに関しては、これからご夫妻がどのように住まわれるかという問題になってくるためエディットのスタッフや他のプロジェクトメンバーはアドバイスはできても「これが正解!」と言い切ることはできませんよね。
ということで、この間の打合せの最後には「ご夫婦でしっかり話し合っておいて下さいね」と締めることが多かったような気が....。
プランがほぼ固まったので、これまでぼんやりとイメージされていた内部空間のイメージや、家全体の形を本格的に検討することになりました。 先ずは断面の検討、建物全体の高さや各部屋の天井の高さ、床の高さなどの基本寸法を押さえます。1階の床の高さや天井の高さは建築基準法の規定や住宅金融公庫の定めた基準があり、その辺のチェックも必要です。 基本となる高さをチェックし、どのような空間ができるのか、それを検討するのに最も手軽なのがインテリアパース。その場でワイワイ打ち合わせながら、平面図や各部分の高さをもとに空間をイメージしながら手を動かして描いてみたのが以下のもの。
随分と部屋のイメージがつかめるものでしょ! 更に、建物全体や内部空間の形を検討するため、模型づくりをすることに。
住宅は家族の入れ物 住宅をつくるというのは様々な矛盾との戦いです。ご主人、奥様、子供さん、それぞれ言い分があり、それぞれにごもっとも。しかし各自の主張はことごとくくい違います。それらを限られた予算、敷地、条件の中でまとめて行かなければなりません。ですから、できるだけ無駄を省いて、効率よく、どれを優先してどれを我慢するか、住み手が自ら決めなくてはなりません。 住宅は個室を単に集めたものではありません。住宅は家族の入れ物です。家族の生活を幸せにするためのものです。ですから、その家族がどういう生活をするかということを家族全員で決めることが大切です。それぞれの夢や希望、イメージを明確にして統一していくこと、即ち自分達の生活を整理してみること、それをベースとして発展させ、そして将来に向けて予測してみること、これが良い住宅を創るための出発点となります。(笠井義文)