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普通の家をつくる
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■普通って何?

以前、エディット広場で毎月書いていた「EDIT HOUSE PROJECT」で、日本のそしてその中の徳島でどんな家が普遍性を持つのだろうかという、いささか大上段に振りかぶった頭でっかちなことを主張していたことがあります。
それはもちろん(今考えても)間違いではないと思っていますが、ひとつだけ、実際の家づくりにはあるのに、出てこなかった要素がありました。
それは、お施主さん個人の個性や生活のスタイル、あるいは生活に対する考え方です。

家を考える時、お施主さんは自分にとって「普通」の要求を出されます。
その意味でMさんの場合も、「普通」を口にされたことは自然なことだったのです。
ただ、その「普通」はこれまでの多くの方が「普通」と考えることからかけ離れていましたし、それ以上にMさんの「普通」に私たちが新鮮な想いで共感できたことが、これまでとおおいに違っていました。


■「ローコストを楽しめる!」と直感!

M邸には最初から「ローコスト」という大きな条件が付与されていました。その内容も、それまでEDITで経験したことのないシビアなものだったのです。
多くの例では「ローコスト」は即「我慢」という言葉と結びつきます。
Mさんご夫婦が平均的な日本人の価値観を持ち、ライフスタイルを持つなら、この「我慢」は避けて通れないことと思われました。
しかしMさんは(幸いにと言うべきか)「普通でない」価値観をお持ちでした。いろいろなお話を聞いていると、自分たちの生活にほんとうに必要なものにはこだわるけれど、それ以外は別に必要ないという潔い考えとその実践。
Mさんの作られる手芸品からも、その一端を垣間見ました。ひょっとしたら、このご夫婦ならローコストを楽しめるかも知れない、直感でした。

HP
作品


■コラボレイト

私は元々、住まいを創るということは、別に建築家が作品などと主張するような性格のものではないと思っています。思い入れを持つお施主さんがおられ、その想いを汲み取ってプランなり形を大まかに決める設計者がおり、それを実際の形にする大工さんはじめ多くの職人さんがいて、またその器の中で生活をするお施主さんがあって、はじめて住まいが出来上がると思っています。

いわば、ひとつの住まいづくりに関わる多くの人間のコラボレイトによって、住まいは意味を持って創り出されるということだろうと思います。
その意味で、ローコストという条件を背負ったM邸の場合は、これまで以上に最初の段階から、お施主さん−設計者−施工者が協働して知恵を絞らないと、
また、全体を常に見ながらバランスをとるコーディネーターがいないと、目標は成就しないと考えていました。

ただ、そのためにはまずお互いがお互いの
考え方を理解し合わないと、コラボレーションなどできる訳もありません。

M邸の場合は、Mさんの「普通」にコーディネーターや設計者、施工者が共感できたことが、結果に結びついたのです。

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ポーチのガラスブロック


 

 
 

 
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