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■お隣の県へ

春、香川県観音寺市にお住まいのKさんからメールをいただきました。水田、道路から1.5m下がっている土地。そこに住宅を建てることができるでしょうか?というご質問でした。

法的あるいは技術的な留意点を何点か、ご参考になればと返事をさしあげました。その時は、遠隔地でもあるし、まさか我々がKさんの家づくりに直接関わらせていただくようになるとは、思ってもいませんでした。

しかしそこから、完成までの二年数ヶ月のお付き合いが始まったのです。車で二時間半の距離。それほど遠くないといえなくもありませんが、自前の職人さんたちを引き連れての工事となると、やはり段取りや経費面での心配がありました。

そういうお話しをさせてもらったところ、「それでも是非に」と言っていただき、「そこまで言っていただけるのなら、精一杯の仕事をさせていただこう」とスタッフ一同、初めての他県での仕事に気を引き締めたのでした。

振り返って、とても楽しい二十八ヶ月でした。香川県での仕事ということもあり、新しい発見や初めての体験なども沢山させていただき、貴重な時間を過ごすことができました。


香川県西部の都市近郊。周りにはまだ田畑が広がっていて、山を背に遠く町が見下ろせる敷地にKさんの家はあります。
独立した趣味室を持つ、木造平屋建て。この土地に自分たちの家を建てたいという強い思いと、変わらぬ家族の暮らしの形へのこだわり、から生まれた住宅です。
・場所/香川県三豊市
・竣工/2006年9月
・担当/本田・高浜・笠井(義)・笠井(祐)
・家具 建具/BOTAN
・写真撮影/幸田青滋

■打ち合わせは主にメールのやりとりで

Kさんとの住まいや暮らしについての考え方、設計に対する要望や質問、回答などのやり取りは、主にメールで行われました。打合せは直接顔を合わせてのほうがよい、という考え方もありますが、メールの方がより思いが伝わるということもあります。

すぐに会えない距離ということもあったのですが、Kさんとは頻繁にメールを交換することによって、うまく打合せを進められたのではないかと思っています。少し長くなりますが以下、そのやり取りを抜粋して、Kさんとの家づくりの過程を、ご紹介したいと思います(メールの内容の掲載については、Kさんにご了解いただいています)。

全体監修担当:笠井義文

■等身大の家ができるまで ーメールのやりとりからの抜粋 2004年ー

2004年6月
  さて、ご質問の件ですが、
現在、ご購入されようとされている土地にどのようにして家を建てるかということですね。これは、大きく分けて2つのポイントがあります。それは、(1)法律的な問題(2)建設技術的な問題 です。

7月
 

長くこの仕事をしていますが、依頼主と初めてお会いするときはやはり緊張しますし、不安もあります。でもその出会いが好きだから、ワクワクするから、この仕事を続けているんでしょうね。
お二人はメールをいただいて感じていたとおりの方でした。
いろいろと勝手なお話をさせていただきましたが、Kさんご家族が「よい家づくり」できることを心から願っています。

11月
 

建設地のこと、家が建てられる場所でよかったですね。そして家はやはりご自分(ご夫婦)が気に入った場所に建てるのが一番です。技術的な問題や資金的なことは、いろいろ手だてがあると思いますので、これからの「わくわく」のひとつとして取り組んでいかれたらいいでしょうね。

12月
 

Oさんの家とMさんの家、共通点も多いですが、いろんな意味で対照的な
住宅を見ていただくことによって、みなさんの家づくりのヒントにしても
らえたら、というのが意図でもありました。ご参考にしていただけたなら、
嬉しく思います。

 
 

 
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