棟が上げられ、柱と梁で組み上げられた家を見ていると、しばしば、この状態のままが最も美しいのではないか、と思われることがあります。余分なものをまとわず、構造合理で創られた骨組みには、鍛えぬかれた肉体のような美しさがあり、ことに日本の木造のそれは際立っているように思われます。
その大きな理由のひとつは、木材が持っている生命性でしょう。建築用材として使われた木は、何十年にもわたって強度が上がっていくといいます。また、土の上で育った年数だけは家の中で生き続けるともいわれます。私たちの住まいはそういう「命」に守られているのです。 |