これからマイホームを建設しようと考えている人やより快適な住まい方をしたいと思っている人のために、Q&A形式の住まいの知恵、住まい方のノウハウをご紹介したいと思います。
内容は具体的なものから一般的なものまでありますが、どの項目も私自身日頃設計の時に心がけていることで、皆さんにも有益だと考えているものです。
ただ、一つだけ注意していただきたいことがあります。ここでは紙面の都合もあり、どうしても断片的な知恵、知識を列記することになります。
しかし、住宅は「総合的なもの」であり「全体のバランス」が重要です。断片的な知識ばかりで創ってしまいますと、バランスの悪いおかしな住宅になってしまいます。ですから、実際に住宅を計画される際には、そのことに留意して個々の事柄にあまりふりまわされないように、トータルとして良い住宅となるよう心がけていただきたいと思います(このQ&Aは、徳島県木造住宅推進協議会で開催している「住まいスクール」の講師としてよくお話しさせてもらっている内容でもあります)。
●質問-1
住まいの設計はどう考え、進めていったらいいですか
●回答
○家族のライフスタイルを総点検しよう
・家族がこんなふうに暮らせたらいいな、というシーンを思い浮かべる
・家族一人一人の生活時間や趣味、みんながそろう時間、家事はだれがするのか、食事の内容は、来客の数や頻度は等々を書き出してみる
・時間的要素(将来計画)も考慮にいれる
・しかし、あまり生活を理想化しないこと。書斎ができればきっとそこで読書をするとか、立派なキッチンができれば美味しい料理ができる、とかいう発想ではなく、今の自分の生活をより便利でゆとりのあるものに、という考え方をしたほうがよい
・めったに来ない特別な来客のためにこうしておかなければ、と考える必要はないのでは
○予算にあった永く愛着のもてる家を
・本工事費以外の、照明器具、クーラー、家具、外構工事、税金、司祭費、保険、引っ越し費などで約2割はみておかなければならない
・限られた予算でする場合、実現したいものから優先順位をつけてみる
・空間を先に確保しておいて、後から中身を仕上げる方法や、建て増ししていく方法などもある
・部屋に合わないシャンデリアや立派すぎる玄関ドアなど虚栄的発想はやめよう
・限られた面積の家は、個室に面積を取られないようにし、家族の集まる空間をできるだけ広く創るのがよい。結局、狭い部屋をいくつ創っても家は狭いと感じる
・家族が永くいたくなるような快適な空間、居場所(机、椅子ひとつでもいい)を持てるのがいい家の条件ではないか
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