設計者は、設計を依頼してくれた人のことをいろいろ知りたがります。年齢、仕事、趣味、家族構成等々・・・。なぜかというと、その人がホントはどんな家に住みたいのか、を知りたいから。知ることによって、設計する家がその人により喜んでもらえるようになると思っているからです。
今お住まいの住宅を訪ねて分かることもたくさんあります。が、とりあえずは事情聴取。「ああ、こんな人なんだ」ということを掴みながら、設計の要望などを聞いていきます。ただ、警察や検事の取り調べではありませんから、機械的、事務的にするわけではありません。雑談を交えながら、会話を楽しみながら、ボチボチやります。
このやりとりは、いわば「お見合い」のようなもの。質問責めに合わす場合もあれば、質疑応答のバトルになることもあり、本心がなかなか出てこないこともあります。また時には、かなり立ち入ったことにまで踏み込むこともあります。しかし、夫の知らないことまで奥様から根ほり葉ほり聞くようなことはありませんので、ご心配なく。でもどうしても、ということでしたら、後学のために聞かせていただきますけど・・・。
では、例えばどんな質問をするのか。ここでは、その一部を発表してみましょう。例は紋切り型ですが、実際は適当にアレンジしながら行っています。各問いに自答していただくと、家づくりの臨場感が味わえるかもしれません。また、ご自分の家に対する希望や考えがだんだんはっきりしてくるかも知れません。
質問・あなたのタイプは
A.理性派(理詰めでものごとを考える方)
B.感覚派(自分の感性やフィーリングを重視する方)
C.どちらとも言えない(場合によって違う)
質問・あなたのタイプは
A.人の言うことや評判をかなり気にする方
B.まわりのことはほとんど気にしない方
C.多少気にするが結局は自分で決める方
質問・あなたのタイプは
A.いろいろ迷ってなかなか決められないタイプ
B.決断はわりと早いほうだと思う
C.場合によってかなり違うと思う
質問・今住んでいるところに満足していますか
A.満足している
B.まあまあ
C.不満
質問・住まいに対する関心度は
A.高い方だと思う
B.普通だと思う
C.低い方だと思う
質問・住宅のつくりについては
A.一品生産(オーダーメイド)のものがよい
B.大量生産(レディーメイド)のものがよい
C.予算があればオーダー、なければレディーメイド
質問・マイホーム取得について
A.どうしても一戸建ての住宅に住みたい
B.条件がよければ借家、マンションでもよい
C.若いうちはマンション、年が寄ると一戸建てに住みたい
質問・どんなところに住みたいですか
A.街中の賑やかな場所
B.郊外の住宅地
C.自然の多い田舎
質問・設計内容について
A.細かいところまで自分で決めたい
B.要点だけは自分で決めたい
C.できるだけ専門家にまかせたい
質問・どちらかというと家のどこに興味がありますか
A.外観
B.インテリア
C.設備や機械類
質問・インテリアはどんな感じが好みですか
A.純和風タイプ
B.木をふんだんに使ったタイプ
C.モダンですっきりしたタイプ
質問.家の形について
A.複雑で多様な形が格好が良くていい
B.単純なものでよい
C.間取りや雰囲気を考えながら決めたい
質問.家の外観について
A.できるだけ目立つのがよい
B.あまり目立たない方がよい
C.周囲と調和しながら少し個性がでればよい
質問.玄関や応接(家の顔)について
A.見栄張りと言われても、やはり立派な方がよい
B.人の目などは気にしないので、どうでもよい
C.大袈裟なのはいやだが、ある程度風格や品格はほしい
質問.家相(風水)について
A.古くさい迷信だから全く気にしない
B.その筋の専門家にみてもらい、そのとおりにしたい
C.あまり気にしたくないがポイントがあれば守りたい
質問.予算の使い方について
A.やりたいことが沢山あるので総花的に使いたい
B.したいことにかなりお金を使い、あとはあきらめる
C.優先順位をつけて、将来もふくめ徐々に実現していく
質問.住宅の耐震性について
A.鉄筋コンクリート造の住宅が地震に一番強いと思う
B.鉄骨造の住宅が地震に一番強いと思う
C.木造の住宅が地震に一番強いと思う
質問.火災について
A.鉄筋コンクリート造の住宅が火災のときに一番安心だ
B.鉄骨造の住宅が火災のときに一番安心だ
C.木造の住宅が火災のときに一番安心だ
質問.耐用年数について
A.できるだけ永く住みたいので耐用年数は長いほどよい
B.自分たちの世代が住める程度の長さでよい
C.車のような値段であれば、何年か毎に住み替えたい
質問.敷地の規制(法律)について
A.自分の土地だから各自の自由にすべきだ
B.自分の土地でも環境を作る一員なのでルールは必要だ
C.分からない
質問.新しい生活について
A.立派な部屋や設備ができると生活も充実すると思う
B.立派な部屋や設備と自分の生活は関係がない
C.新生活を理想化はしないが、少しは良くなると思う
質問.家族のコミュニケーションはとれていますか
A.十分とれていると思う
B.自信はないが、たぶんそこそこはとれていると思う
C.全然とれていないと思う
質問.部屋について
A.狭くても部屋数は多いほど多目的に使えてよい
B.部屋数は少なくても一つ一つの部屋が広い方がよい
C.小さな部屋と大きな部屋がバランスよくほしい
質問.個室について
A.個性重視の観点から、個室は最も重要だ
B.昔がそうだったように、日本の住宅に個室はいらない
C.個室も大事だが、家族一緒に過ごす部屋がもっと大切だ
質問.子供部屋等について
A.家や部屋のつくりが子供に与える影響は大きいと思う
B.ある程度はありそうだ
C.影響はほとんどないと思う
質問.客間について
A.めったに来ない客のためにも、客間は絶対必要だ
B.普段使わない客間をつくるなんて無駄だ
C.普段使いながら、時には客間にできる工夫をしたい
質問.友人、知人を招いてのホームパーティ
A.できれば毎週でもしたい
B.年に数回程度ならしたい
C.本音をいうと自分の家ではしたくない
質問.収納について
A.収納スペースは多いほどよい
B.無駄な買いものをしないよう少ない方がよい
C.適量が場所や季節で使いやすく配置されているのがよい
質問.家具について
A.新築の際には家具は全部新調したい
B.予算があればできるだけ新調したい
C.新しい家でも使い続けたい家具がいくつかある
質問.増改築について
A.最初に十分考えて完璧な住宅をつくるべきだ
B.将来何があるかわからないので考えても無駄だ
C.将来増改築がし易く使い易いように考えておくべきだ
質問.改造について
A.改造は費用もかかり家を傷めるのでしないほうがよい
B.改造は使い勝手などの細かい工夫ができるのでよい
C.必要に迫られたらする
質問.空調について
A.電気代がタダなら一年中冷暖房完備が理想だ
B.多少不自由があっても、自然の光や風を取り入れたい
C.どちらでもよい
質問.庭について
A.庭をとらずに建物をめいっぱいに建てたい
B.たとえ家が狭くなっても庭を十分広くとりたい
C.家と庭の広さのバランスを考えた庭づくりをしたい
質問.樹木について
A.手入れがたいへんなのできるだけないほうがよい
B.緑が好きなので、できるだけ多く植えたい
C.自分で手入れができる程度の範囲で楽しみたい
質問.塀や囲いについて
A.防犯のため、塀はできるだけ高くしたほうがよい
B.必要以上に隠さないほうがかえって安全で安心だ
C.防犯は警備会社などに頼む
質問.街路に面した植え込みなど
A.隣近所とできるだけ違えたほうが変化があってよい
B.周りに合わせる方が統一感や調和があってよい
C.別に気にしない
質問.環境問題について
A.住宅を建てることと環境問題とは直接関係ない
B.材料や生活排水など環境問題と密接な関係がある
C.分からない
質問.環境保護について
A.多少環境に悪くても安くて気に入った建材を使いたい
B.高くても環境によい建材をつかいたい
C.専門家に任せたい
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