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あれやこれや住まいを考える


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  住宅の素材を考える-その弐

まず住宅素材のリサイクルについて考えてみます。
リサイクルの意味はみなさんご存知と思いますが、再生または再利用ということです。
地球上の資源の限度が見えてきた現在、建築をつくる上においても、リサイクル可能な材料かどうかということは、非常に大きな意味を持つようになってきました。
ところが現時点では、住宅全部をリサイクル可能な材料でつくることはできません。
住宅という耐用年数の長いものに対する材料の研究があまり進んでいないということもありますが、以前は使っていたリサイクル可能な材料を、取り扱いの面倒さゆえに利用しなくなったということも、その原因として挙げられるでしょう。

例えば土壁です。
下地の竹小舞から始まって、粗壁塗り、中塗り、仕上げ塗りと何回もの作業や乾燥にかかる手間が敬遠され、今は内外両側からボードを留めるだけで、一見同じような性能を至極簡単な方法で実現できてしまいます。
しかし、土壁は崩してもまた水で練り、まったく問題なく塗ることができました。
これは完全にリサイクルできる材料と言えます。

では木はどうでしょう。
この場合はふた通りの考え方があります。
まず直接的な意味でのリサイクルですが、これは最近はあまり行われていませんが、昔は普通に行われていました。
つまり、一度住まいの柱や梁に使った材料を、傷んでいないものについて、次の建て替えの時にも再利用していたのです。
当然、柱に開けたほぞ穴は合わないことが多いでしょうから、同じような木で埋めました。
古い民家の調査をしてみると、そのように埋め木をして再利用、あるいは再々利用している柱や梁を見ることができます。

もうひとつの考え方は植物として木を捉える考え方です。
つまり、仮に柱や梁を燃やして灰にしても、その灰を養分として山に戻し、種から育てた苗木を植えて育てていく間に、燃やした分、あるいはそれ以上の二酸化炭素を吸収して大きくなる。
その木を使って柱や梁をつくれば、これもまた大きな時間の流れの中で、再生していると言えないでしょうか。

現在、木造住宅をつくる上でも欠かせないのが、基礎などに必要なコンクリート。
実はこのコンクリート、非常にやっかいなものなのです。
コンクリートの成分は、石灰を主成分としたセメントと砂、砂利という天然素材です。
それだけ見ればリサイクルできそうに思われるのですが、水和反応という化学変化で一旦固まったセメント成分は元の状態には戻りません。
しかも、砂や砂利と非常に強固にくっつきますから、コンクリートの小さな固まりにはできても、分離することが困難なのです。
分離できれば、砂や砂利は再利用できるのですが・・・。
また、このコンクリートの固まりを砂利の代わりにしてコンクリートにすることはできますが、元のコンクリートと同じ強度が出ないので、使えるところが限定されてしまいます。

コンクリートは人間が人工的につくりだした素材です。
同じように人工的につくり出したアルミや焼物、ガラス、プラスチックなども、みな様々な面でリサイクルしにくいか、まったくできない状況なのです。
ですから、現在の社会の仕組みの中でできるだけリサイクルできる素材を使うと言っても限度があります。
ただ、リサイクルできない素材の中でも、例えばタイルや瓦などの焼物は耐久性があるので、適所に使えば途中で張り替える必要もなく、最後は砕けば一応土には帰ります。
このように、できるだけリサイクル可能な素材を使うこと、リサイクルできないものについては土に帰る素材を使うことを考えながら創っていきたいと思っています。

(本田圭一/エディット・デザインワークス)

1 家族が触れあう住まい
2 自然の仕組みを利用する住まい-その壱

3

自然の仕組みを利用する住まい-その弐
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5 太陽エネルギー利用を考える
6 住宅の素材を考える-その壱
7 住宅の素材を考える-その弐
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9 住宅の素材を考える-その四
10 住宅の素材を考える-その五
11 住宅の素材を考える-その六
12 住宅の構造を考える-その壱
13 住宅の構造を考える-その
14 バリアフリーの住宅-その壱
15 バリアフリーの住宅-その弐
16 バリアフリーの住宅-その参
17 バリアフリーの住宅-その四
18 バリアフリーの住宅-その五
19 バリアフリーの住宅-その六
20 バリアフリーの住宅-その七
21 生活の変化に対応する住まい
22 地域の景観に調和する住まい
23 様々な建て方が実現される住まい
24 ストックを活用する時代へ