わが国の住宅から伝統が途絶えて久しい。これは、1945年、日本が戦争に敗れ、心の支えを失ったからかもしれない。日本の戦後は、戦災で焼失した住宅の大量供給から始まった。その手段を選ばない「新築至上主義」がエスカレートして今日まで続いている。

(降幡廣信・建築家)

普段着の家
家をつくるということは、新しい生活を始めることであり、これまでの生活を継続することでもあります。家がかわり場所がかわっても、家族の普段着はかわらない。普段着の家は、日々の暮らしの中で少しずつ育っていきます。
趣味を楽しむ家
住宅は雨露がしのげ、食う寝るといった機能をかなえるだけのものではありません。日常生活の中で、憩い、癒し、愉しみがあり、住む人の心も満たすものであってほしいのです。
家は住まい手のもの、そこに住む家族のもの。この大前提はいつの世もどこへ行ってもかわりません。今では珍しくなった大家族は、家そのものの本質をあらためて考えさせてくれます。
幼い頃育ったような「普通の家」をつくりたい。しかしその頃の普通の家は、いまの普通の家ではない。そもそも普通の家とは何なのか。それを考えることから、この家づくりは始まりました。
E邸
茶室のある二世帯住宅
同居される若夫婦のために、そして自分たちのこれからの愉しみのために。長年のお仕事を終えられたご夫妻が二世帯住宅を建てられました。和洋ふたつの茶室は、たくさんのお友達を迎えるためのもの。
エディットが土地探しから設計までサポートした30代若夫婦中澤邸の住まいづくり(=プロジェクト・ボン)のすべて。住まいづくりをお考えの方に多くのヒントと勇気を与えてくれるはず!

 
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